老師様との茶事
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老師様の茶事の趣向が素晴らしく。
懐石の後に中立をしました。普通は風炉の茶事は初入の最後に初炭をしますが、今回は後入で初炭をしました。沸が着くまでの間に、老師様は綺麗な巻いてある単物を広げ、それを天の川に見立て二手に分かれて歌を詠みあうという事をしました。お気づきの方はいらっしゃるでしょうが、冷泉家の乞巧奠のながれの座です。
床に梶の葉や雅楽の物が飾ってありました。
ここでまさか歌を詠むとは!
昌和之式などで使う小さな硯と筆が出て来て、周りを眺め歌を考え込んでいました。茶の湯の道はどこまでも勉強が続くのだと強く思いました。
この歌を詠みあっているうちに風炉の方も松風が聞こえてまいりました。なんとも風流です。
茶事の趣向がこれぐらいの知的な物ですと暑さ寒さを忘れ身震いするぐらいの感動を覚えます。