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暁の茶事では焼物は出ません。煮物椀が聖護院かぶらのかぶら蒸しでとても味わい深い味でした。

今回の亭主が表千家の方なので燗鍋を一度目を注いだら燗鍋を預けて帰ります。裏千家はニ献ついだら預けます。裏千家のこの方法は理由として煮物椀が懐石の最高のご馳走ですので味を伺いに来るというのが定説となっています。ゆえに客はニ献目を継がれると煮物椀を褒めるというのが心得た客という事になります。裏千家の者同士で盃を盃台の下から取っていたのを表千家の方々がとても興味深く見ていました。

表千家では上から盃を取って行くのでやり方を真剣に見ていました。裏千家の作法のルールとしては自分の者は下座から取り、相手の物は上座から渡すとい法則故にそのようになっているのではないかとお伝えしました。