新着情報

カテゴリー:

夜咄の手燭の動き

  • ブログ

夜咄で手燭はどのような法則で扱うのかと聞かれたので申し上げますと、手燭は客の為にあるものでまず、露地で歩く時です。そして手燭の交換。

玄々斎時代の本を読むと手燭を二つ持ち出して客に渡すとの記載もあり、手燭は客に渡すためのものでしょう。又妙斎、円能斎の本「うらの苫屋」には手燭の交換とありさらに淡々斎の「風興集」にはどちらの手で扱い、蹲踞の右の石に置くと丁寧に書いてあります。

現在では手燭の交換です。何度も夜咄をしていると、客が使っている手燭が少し短くなっているから亭主は新しい物を持ち出して交換するようになったのではないかと思っています。

そして手燭は躙口に火をつけたまま置いて席入り。

ポイントはこれが火をつけまま置いていくのです。あまり風が強い場合は消します。消してから席入りするのが暁の茶事です。かつて暁の茶事の詰を務めたときに夜咄と同じように火を付けたまま席入りしてしまい。席中で消し忘れた事を後悔しました。あとの祭りです。大した事では無いのですが、夜咄と暁の詰の仕事の違いなのに反省。

席中の手燭の事はつづく

ページトップへ戻る