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夜咄9

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懐石が進み、菓子になります。今回は深向に暖かい蕎麦がきにあんこを乗せた物でした。亭主の心尽くしのお菓子に心が温まりました。茶は思いやりこそが技です。それは教科書には乗せられません。まさに教外別伝不立文字。亭主より「座を改めますのでお菓子をお召し上がりましたら外腰掛けへお進みください」正客の私は「ご用意が整いましたらお鳴り物でお知らせください」との挨拶をして再度、軸を見て炉を見て、外露地へと向かいました。

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