茶箱
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この季節は茶箱の点前を行う茶道教室が多いです。理由は風炉の火を多く使わなくても良く、
紅鉢風炉に瓶掛でお点前をすれば、軽やかで涼しげに感じます。茶箱は裏千家のお点前となります。
茶道のお点前は裏千家11代御家元の玄々斎が考案されました。
それまで茶箱はあったものの点前として成立していなかったようです。
まず雪月花を考えたそうです。この雪月花は袋物をたくさん扱います。茶箱は雪月花の違いを理解するのは難しいです。この雪月花は後々に奥伝の真台子の点前をやる時にとても役に立ちます。真台子の割稽古のようなお点前とすら思えます。
玄々斎が茶箱に込めた思いがお点前をやり込んでいくと理解し、そして伝わってきます。
雪月花の他に「卯の花」点前があります。これは現在、今日庵の対流軒がある場所が玄々斎時代は卯の花の畑だったようで、それを見て玄々斎は雪月花の茶箱点前の後に卯の花の点前を考えたそうです。
とはいえ、茶箱はいつも頭がこんがらがります。