庭に木は本当に必要なのか?
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本当に、庭に木は必要なのか?
と考えさせられる事がたまにあります。
それは庭に木を植えなくないというお客様や、庭木の無い住宅を目にした時に、
「本当に庭木が必要なのか?」
と考えさせられます。特に樹木は落ち葉があるし、成長すると邪魔になります。管理にお金が掛かる。
それならば庭木は要らないのではないかと思います。
確かにそれは正しいと思います。
長年、庭に関わる者として家庭のあり方の変化を見て来た経験で言いますと
※樹木を植えるメリットについて
①樹木があると、家と住んでる人が優しく見える!
庭木があると、家と建物が優しく見えます。これは説明をする必要もないと思います。新築のマンションでも沢山の樹木を植える事でイメージが上がり、マンションが売りやすくなります。また病院でも窓から樹木を見えるようにして心の安らぎを提供しています。心への良い影響の為に樹木を植えています。
②樹木は健康に影響する
樹木が健康と関係していると思われる事が多々ある。
理由としては、植物には化学物質を空気中に放出しています。森林浴と呼ばれる山に行くと気持ち良いのはそのせいです。代表的なものがα-ピネンと呼ばれる成分で多くの木に含まれています。質の良い睡眠を促すと考えられてます。抗炎症や鎮静作用のあるゲラニオール、これは薔薇の香りの主成分であり、他の植物にも含まれています。その他、あげればきりがありません。
また、樹木の周りの菌類などの微生物が人体の健康に良い影響を及ぼす事も多くあります。
人間の体内にはたくさんの菌類が住んでいます。良い菌類を増やす事が出来れば健康である事は間違いないのは、ご存知の事でしょう。森には良い菌類が多く、森林浴はこの菌類を取り入れる事で自律神経を整えるとも言われています。
ここで逆に悪いのが、庭の樹木の剪定をせずにほっておくとカビ菌が増えて逆に身体に悪い影響を及ぼすようです。これは経験として感じた事でした。それは、たまたま訪問介護の方と話していて、樹木と健康の関係を聞かされて、ハッとさせられたした。心当たりがあったからです。
たまたま本屋さんで目にした本にカビと身体の病気の関係の事が書かれており、なるほどその通りだ、と頷いてしまいました。
まとめますと、健康には庭木を植えて、それを風通しを良く剪定してあげる事がベストなようです。家も空気を入れ替えないとカビるように、庭にも風を通すのが重要なようです。
また、庭を綺麗にしている家は健康な家族に見えます。清潔感のある服と同じで清潔感のある家という印象を周りに与えます。
③季節を感じる事が出来る
・花が咲く美しさ
・新緑の生命力
・秋の紅葉
・落葉の時期、これは何物にも変えられません。説明するまでもありませんが、世界的に有名な本で「夜と霧」と言う本があり、精神科医の主人公が第二次世界大戦でアウシュビッツに収容され、地獄のような生活をします。
この中で、絶望的な生活の中で見た夕陽に「世界はどうしてこんなにも美しいんだ!」と言う話しが出てきます。 しかも、ほんのわずかな食事すら食べずに夕陽を見る話しがあります。
自然は、なにものにも変え難い美しさに囲まれています。
とはいえ!!
デメリットもたくさんあります。
管理に手間と費用が掛かり、経済的や時間的に大変になります。常に庭の雑草や庭木の管理に心理的に追われる日々となります。
それは本当に辛い事です。両方を天秤にかけるとマンションやアパートに住み管理会社に全てお願いをする生活でもよくなってしまいます。
このホームページをご覧の方は家をお待ちだからこそ、庭に悩み調べた結果としてここに辿り着いていると思われます。
家を建てた後に樹木の事で悩む事が多いと思います。人生で初めて家を買うと、樹木をどうしたら良いのか分からないと思います。
近年の注文住宅の場合は樹木をなるべく植えたくないと言う方が多くなりました。
人生を長い目で見ていくと
健康的で自然の美しさを感じ、しかも近隣とのコミュニケーションに
樹木は大切な役割をしていると思います。これは庭師としてでは無く、たくさんのお宅に長年の間にお伺いして、その経験から思うようになりました。
かねてより思っていた事ですが、自然に囲まれた暮らす、田舎の農家のおばあちゃんやおじいちゃん達が、長生きで健康なのが腑に落ちました。
どうやら庭木があると健康で心穏やかな生活を暮らし安いと言う事みたいです。