出光美術館 茶の湯の床飾 4
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小倉色紙の藤原定家です。
素晴らしいの一言につきます。
五島美術館蔵であります。
武野紹鷗が小倉色紙を茶掛に使った事からそれまでの墨蹟以外の和歌も茶掛に用いられるようになったと言われております。
そもそも武野紹鷗は連歌師でありますので墨蹟を掛けずに和歌を掛けるとは、何も特別な新しい事をやったと言うより、自然な事だったのでしょう。
侘とはそもそも武野紹鷗時代の連歌に流行していた事です。侘の風情を歌に読む事はその時代のもので連歌師が茶を行ったので、自ずと侘茶と言うものになったのでしょう。
「見渡せば花も紅葉もなかりけり」
侘びの精神を表すのによく使われる歌も定家の歌です。
さすが小倉色紙です。