茶事の火相
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春は茶事や茶会が多くなります。
先日、友人と男性だけで茶事を行いました。
男性のみで茶事を行うと食べるのが早いので茶事が早く終わります。
そこで大切なのは火を早く湧くようにする事です。
大きな釜を使ったので、炭の隙間を空けて注ぎます。
そうすると火の起こりが早くなります。
濃茶の時に湯が最高の状態になるようにする事が大切な事です。
茶事の難しいのは火相です。
最近は建物の都合上、電気の炉や風炉で稽古をする事が多くなりました。
茶道教室の値段の違いが炭を使っているか、電気で稽古をしているかの差になります。
最近はコスパやタイパなどの言葉をよく耳にしますが、コスパやタイパと呼ばれるものでは計れない事がたくさんあります。
コスパやダイパを気にしない大人の道として茶の湯があります。
炭で稽古をしていると後からの実力が違ってしまいます。
素晴らしい正客になると火の起こりを確認しながら席中の話を盛り上げたり、おさめたりして濃茶の時にピッタリと湯が沸くようにします。
なかなか、そんな正客は出会えませんが、火の起こりにくい時に正客に謡や舞の十八番は一つ二つ持っている方がいらしゃいまして、火の起こりが悪い時など謡をうたい時間を稼いでくれる方がいます。