京都 壬生寺4 壬生狂言
- ブログ
![](https://www.takahashi-teien.com/wp-content/uploads/2023/02/1B6A76E3-DC4A-4DC2-87D8-B64773AE1C21-scaled.jpeg)
壬生寺には有名な壬生狂言があり、節分には「節分」の演目が行われます。
奉納した焙烙が割られる演目「焙烙割」は春と秋です。
「節分」の演目では鬼が人に扮装して打ち出の小槌で美しい着物を出し、女性を騙そうとします。女性はお酒を飲ませて扮装した布を取りあげ、鬼と分かり。豆をぶつけて鬼を退治します。しかし打ち出の小槌から出た着物は無くなってしまうと言うお話しです。
数百年前に作られた話しですが、現代でも同じく女性を騙す為に金銀財宝を見せびらかし女性を手に入れたら酷い態度になる鬼のような人も居ます。今も昔も変わらないのでしょう。
この狂言の中にひょっとこが出るのですが、このひょっとこが手ぬぐいを右手で右の腰の帯に付ける動きを拝見し、千家流の茶道では帛紗は左手で帯の左に付けます。
本来は帛紗も右手で右に付けるのが本来なのかも知らないと思いました。
松屋会記だったとおもうのですが、宗旦が左ききだったので、歳をおいてから左手で左に帛紗を付けるという侘びの風情を行ったような記事があったと記憶しており、
利休の弟子達からの流儀の石州流、遠州流、織部流などは右手で右に帛紗を付け、
宗旦の弟子の流れ、三千家と宗徧流などは左手で左につけます。
武士の流儀だから左に刀なので右に帛紗を付けると良く言われますが、どうなのでしょう。
そのような事を考えながら京都の底冷の中、狂言を拝見していました。