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京都 壬生寺3 山伏

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壬生寺にて奉納された護摩を焚く、大護摩祈祷を拝見しました。

山伏の方々がお経を唱えはじめると周りを取り囲んでいた方々ほとんどの人が手を合わせて一緒に特殊な節のお経を読み上げてました。

心よりの信仰が根付いている事に感道してしまいました。

山伏の動きは規則通りで何事も所作に規則性を持たせると神聖な儀式と昇華すると思いました。

茶の湯も同じ事と感じました。

山伏は密教の流れを汲んでいるらしく、空海が日本に唐から持ち込んだ正当なる密教より以前の雑密と言われるものや陰陽道など山岳信仰が混ざってものだとお聞きした事があります。

そんな事に思いを巡らせていると、茶筅通しは3回打つ理由がラン・パン・ウンと密教から来ていると井口宗匠や濱本先生の本で目にした事があります。

かつて、真言宗の回忌に出た時にお焼香を3回取り上げて炭に焚べる姿を見て茶筅通しに似ていると思ったことがあります。

茶の湯は、やはり儀式で美味しければ良いと言うだけでは無いようです。

利休百首の「茶の湯とはただ湯を沸かして茶をたててのむばかりなる事と知るべし」

これだけを取り上げて、これを理由に自由気ままな茶ををなさる方もSNSで拝見します。

そもそも利休百首は玄々斎の選定とも言われており、この言葉のおおもとは南方録にあるのですが、

実は下の句が別の意味になっていて現代語を推測するとこの後に続くのは「〜とは言うものの、基本をしっかりとやりなさい」というような事が書かれております。

なすべき事は、次の世代の裏千家の道標になるように襟を正して行きたいと思います。

庭師のブログがこれで良いのだろうかと思う事がありますがお許しください。

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