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一陽来復 炭手前

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茶事でもっとも気を使うのはとにかく火相です。

最近は電気で行う茶道教室も多く、火災や一酸化炭素中毒の事を考えると仕方がないところです。

ただ、茶事ともなると火の具合が重要になってまいります。炉の場合は下火の三炭にしっかり火が入っていれば後座の濃茶までは何とかなります。続薄の場合は中立の時に炭を足して薄茶まで火の勢いを保ちます。

茶事を何度もすると分かる事ですが、炉の濃茶点前では、中蓋をしますがこれは初座の最初に注いだ炭の勢いが落ちる為に、中蓋をして釜の中の湯の温度を上げる必要があるからです。

風炉の場合は初座の最後に炭をつぎますので後座の濃茶の時の火の勢いが強い為に水をさすと釜の温度が丁度よくなります。

茶事をやる事でお点前が見えて来ます。

茶事の時は、いつも火のぐあいには本当に気を使います。なんど点前座に座りながら冷や汗をかいた事かわかりません。

炭手前の後に少し経ってからパチパチとの音が聞こえると安心します。音がしないと神様に祈りながら懐石を運んでおります。

炭がタイミングよく火が起こるのは、本当に難しいです。

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