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半東の仕事

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半東とは、亭主の事を東と及びしますのでその東に伴(ともな)う役目の方を伴東(はんとう)とお呼びします。

亭主を行うと分かる事なのですが、半東の方には寄付と腰掛を含む露地をしっかりと守って頂き、本席は亭主がもてなす。

半東の方は露地に水を打ち、腰掛待合や寄付の莨盆の火入の灰をやって頂く、あまり目立たないお仕事ですが、お客様の立場になるとこれがしっかりと出来ているかそうじゃないかによって心に残るかどうかが決まると思います。

かつての戦国の時代には露地に蜘蛛の巣があっただけで打首です。

露地の庭木の葉っぱを雑巾で拭いてお客様のお着物を汚さないようにする、とも言われております。

そもそも、お着物を汚してしまったら御庭番は打首だった事もあったようです。おもてなしというより、それだけの厳しさがあったのでしょう。戦国時代に日本にやって来た宣教師の記録には日本人は世界で最も人の命を大切にしないと記録されているものもあります。

現在は打首はありえませんが、半東のお仕事はとても重要なお仕事です。

茶事の前の庭師の掃除もしっかりとしなければならないと肝に命じるようにしています。

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