京都国立博物館 茶の湯
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今回の京都の出張では、運の良いことに京都国立博物館の特別展「茶の湯」へ立ち寄る事が出来ました。
素晴らしい展覧会でした。特に鎌倉、室町時代の茶の湯の展示が素晴らしかったです。
だいたい茶の湯の展覧会などは、桃山期の利休時代、前後のボリュームでほぼ終始している事がほとんどです。人が集まりやすいのでその様な展覧会が多いのは承知しております。
今回は鎌倉時代以前の団茶時代のご説明から始まっていた事に嬉しくなりました。
利休生誕が五百年となりますが、日本に茶が到来したのはそれより、遥か昔に飛鳥時代、仏教・茶・牛乳を含む畜産と言われております。
その後、茶は儀式に用いられ、牛乳は醍醐味の語源になる醍醐などは作られたましたが、その後は日本人には牛乳のラクトースを分解する耐性が無く明治時代になるまで飲まれなくなったとの事です。
茶の湯をやっていると茶は利休から始まった、もしくはちょっと詳しい人は栄西と思っている人がとても多くご説明をする事に時間を要します。
この展覧会で多くの人が茶と言うものが歴史上、どのような役割を果たしたのか知ってもらうには、とても良い展覧会でした。
このような展覧会を開いてくださった京都国立博物館の方々に感謝申し上げます。
展示品には個人蔵の物もありますのでよくぞここまで揃えました。