京都、角倉家別邸
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京都の二条には、かつて角倉家邸宅があり、現在は日本銀行京都支店となっております。その隣りに別邸があり、後にこの場所を山縣有朋が所有し第二無鄰菴と称したそうです。
現在は食事処となっておりますのでこちらで今回は食事をいただきました。
角倉家と言えば裏千家十二代又妙斎のご実家であります。激動の明治に代を引き継がれた事は裏千家茶道をなさっている方ならご存知だと思います。
しかし、ある小説のせいで又妙斎が途中で家元を放り投げたかのごとくにえがかれており、その小説を本当のように信じている方が多くございます。とても残念に思います。
又妙斎は円能斎に御家元をお譲りになり、奈良、淡路、神戸などで裏千家茶道を広め、人脈を作り、今の裏千家茶道の繁栄の礎として尽力なさりました。
かつて井口海仙様が祖母の真精院様と角倉家を訪れた時のお話が井口海仙様の著書にあり、角倉家の豪快さを物語っておりました。
今回は、角倉家別邸にて食事をいただきながら、又妙斎様に感謝申し上げました。