新着情報

カテゴリー:

炉開き5 玄猪の儀式

  • ブログ

玄猪は2つあるそうで10月の玄猪、11月の霜月玄猪があるそうで、10月は丸餅をたべ、11月の霜月玄猪は碁石ほどの赤、白、黒の三色の餅となっているそうで、松の木で作ったミニチュアの臼で中細という杵で天皇が餅をつく真似をします。民衆の平安を祈る儀式だそうです。

そしてこの餅を下げ渡します。色をつけてその色によって位が違うそうです。

これは食べずに壇紙に包んでおくそうです。

これには必ず添え花というものを付け、初の猪の日は菊、二の猪の日は銀杏、三の猪の日は楓という風に添え花が変わるそうで、それに忍草というものを付けられているそうです。

仁清の玄猪香合はこの二の猪の日の玄猪包を模しているものだと分かります。

仁清の玄猪香合の実物はかなり薄く、どのようにお香を入れたのは分かり難いですが、昔の香はかなり柔らかい物があり、それを入れたのではないか、とおっしゃる研究者もおりました。

茶の湯に関わらなければ一生、触れることのなかった事です。茶の湯の奥深さに感謝申し上げます。

ページトップへ戻る