髙橋庭園の茶庭についての考え 7 灯籠
- お知らせ
石灯籠について、
あまりたくさんのデコレーションが付いてないシンプルな灯籠が良いです。
柱を土に入れるタイプの石灯籠は東日本大震災で倒れませんでした。
灯籠は値段がピンキリで高い物は数百万円の物もあります。
お寺の本山や数寄者の庭でしたら数百万円の灯籠を入れる事もあるでしょうが、一般住宅の茶庭ではそのような物を入れる事はありません。
灯籠の値段はお客様との相談です。やはりシンプルな物が良いです。
理由として、侘びという価値観は工芸品や美術品では、形や色彩を見るのでは無く対象物の表情を見る(味わう)事です。楽茶碗を楽しむ千家流茶道をしていれば分かる事です。武家流の儀礼と華やか茶道とは違います。
また、茶禅一味を考えるなら悟りに近づくプロセスとして華美な装飾を捨て去るという考え方もあります。
南方録に露地と法華経の関連の話しがありますが露地(あらわのち)であり捨て去る事が大事となります。
また、仏像でも菩薩から如来へ上がると装飾品が少なくなるという事からも分かります。
また、現在の美術館にある韓国製の石造物の庭は明治以降の数寄者の庭です。
確かに韓国製の石造物はとても素敵です。お客様の好みであればなんとか入手してみますが、なかなか難しいです。
良い灯籠が有れば庭の景色は決定的に変わります。
そこは金額とお客様と相談です。
電話で初めてのお客様がよく「茶庭を作るのにお幾らですか?」という相談が来ますがそれはハッキリと答える事が出来ません。灯籠などの値段がピンキリだからです。
どの様に考えると良いかと言うと、お客様が持っている道具のレベルと合わせると上手く行くと思います。
楽の長次郎やノンコウを持ってる様な方が数万円の灯籠では茶庭でがっかりさせてしまいます。
それを踏まえて考えると良いでしょう。



