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宗易形

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宗易形とは利休が好んだとされる形です。すでに利休存命の頃には宗易形と言われる物が茶会記や釜の発注書などに出て来ます。さて宗易形とはどんなものでしょう。現在、伝えられている宗易形と呼ばれる物が実際の宗易形、利休好であったかはタイムマシーンに乗らなければ分かりませんが、利休没後に伝えられて来た物は、

1.シンプルである。

2.質感が味わい深い。

おそらくこれを道具においての侘びと言うのでしょう。

つまり、長次郎の楽茶碗。

阿弥陀釜、湯の釜など、

(正確には利休が茶会記で使用した記録があるのは雲竜釜のみ、あくまでも好みとして口伝されているものとして)

茶杓もシンプル。

利休好の棗、塗りの良さがシンプルゆえに伝わってくる。

これは、茶庭においても同じ事だと思います。利休様から伝えられた茶の湯を行っているゆえに、道を外れすぎた茶庭の依頼には悩む時があります。

裏千家で茶の湯を学んでいなければ仕事なので喜んでやりますが・・・

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