蹲踞(つくばい)の役石
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茶庭といえば蹲踞(つくばい)ですが、現在の蹲踞は
1.水を溜める手水鉢、
2.手燭を乗せる手燭石、
3.水張桶を乗せる湯桶石
この3つの石で構成されています。これはいつから始まったのか。
諸国茶庭名跡図会の中に湯桶石と手水鉢の絵が見られます。
この書物は元禄七年(1694)発行の「古今茶道全書」の中の庭が詳しく書かれた第五巻を後に上下巻に分けて上巻を「諸国茶庭名跡図会」とし下巻を菱川師宣の庭の図を収録し「余景作り庭の図」として出版されたと言います。発刊年は不明とされてます。後の時代に両方をくっつけて古今茶道全書とは別物と見せかけて発売したようです。絵自体は元禄七年のものなのでこの時代はまだ、手水鉢と湯桶石しか無かったようです。