追善茶会2
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とある御道具屋さんのご主人を偲ぶ茶会で3月で一周忌にあたります。今は息子さんがついでおりますので席主はそのご主人みずからなさってくださいました。
まず10時より濃茶席、お菓子は聚光の白菊、とても柔らかな羽二重餅です。追善なので白菊とはなんともにくい。全部の道具はお話し出来ませんが少しだけですが道具は茶入が名物で藤四郎でした。大正名器鑑にも載り利休所持とされていた物です。
大きくてしっかりとしていました。唐物肩衝の北野肩衝などと大きさは近く瀬戸で唐物茶入に似せて作ったのではないかと亭主と話しました。茶碗は青井戸、呉器、釘彫伊羅保、なんとも詫びた茶碗ばかり、呉器は初期の物だと思いました。釉薬がツヤツヤしていないので釉薬の調合や焼の温度などを見るとその様に思いました。亭主も同様に思っていました。追善とはいえ湿った話しをしないように亭主は心配りをしてくださり穏やかな濃茶の時間を楽しみました。