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夜咄12

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後座になり濃茶になります。たんけいの雀瓦の蓋が開けられており、明るくなります。よく言われる後座は陽になると言われておりますのでそのようになります。そうは言っても後座は懐石の時と違って燭台がないので暗いです。

亭主が濃茶を練ります。練り上がった濃茶の茶碗と共に手燭も道具畳に出します。濃茶の茶碗と同時に手燭が連客へ移動して行きます。次客が大日本茶道学会の方で男女で茶碗を手渡しはしないと言う事も初めて聞きました。今回は裏流で茶碗は手渡しさせていただきました。他の流派でも手渡しで送る流派が多く、そもそも儒教の教えが根付いていた江戸時代は男女が同じ部屋に居る事自体が禁止で江戸の中期から後期になって茶席での同席が茶会記で見られるようになります。本来なら男女で手渡しはしないのでしょう。大日本茶道学会は園能斎時代に裏千家と別れているので古い裏千家の手が残っているのかもしれません。良い経験でした。

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