夜咄3
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腰掛待合で待っておりますと、手燭を右手、左手には蓋付きの湯桶を持った亭主がやって来ます。亭主、正客の手燭の交換
裏千家では蓋付きの湯桶です。これは、熱いお湯を湯桶に入れて出す裏千家の作法となります。他の流派ですとぬるいお湯で湯桶からそのまま汲んで手と口を清められます。裏千家の場合は湯桶のお湯が熱いので一度、露路柄杓ですくったお湯に手水鉢の水を入れてちょうど良い温度になってから、手と口を清めます。しかし、若い者は在家の修行としては水で清めるようにすると古くから言い伝えられております。今の時代にそんなことを言っても湯桶自体が珍しい、もっと言えば夜咄の茶事に出る事自体が珍しい為にせっかくなので湯桶を使ってみるのも勉強だと思います。
私は正客が多いので次客以降が興味津々に湯桶の使い方を見られるので、年齢に関係なく、湯桶のお湯を使っております。