朝茶事 初入
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朝茶事にて、迎えつけのご挨拶をして初入しをしました。しつらえは夏らしく、風炉はうんげで釜は時代の釜でした。細かな道具をお伝えしたいのですが、それをお書きするのはヤボになってしまいますのでお書きしませんが、とても素晴らしい道具でした。
裏千家の朝茶事なので初入で炭手前で風炉中を拝見しました。そういえばこの前の表千家の茶事でも風炉中を拝見しました。それは流派を越えて行うものなのでしょうかね。なぜに朝茶事は風炉なのに初炭が初入にあるかと言いますと、
そもそも茶人は朝に釜を掛け1日中、釜の湯を沸かしているのが茶人の心得です。そうしますと、
朝の若水を汲んで釜を掛けて置きます。そうしますと、朝茶事の頃には、炭も落ちて、釜の湯が少なくなっているはずです。その理由から朝茶事の時間は炭を整えて水を足します。
朝茶事に出た方なら分かると思いますが、炭手前は初炭手前なのですが、水注を持ち出し水を釜にさして釜を茶巾で清めます。
特殊な炭手前で教本ではあまり見かけたない炭手前です。心地よいお香の香りが朝から聞こえてまいりました。