茶湯一会集
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井伊直弼が桜田門外ノ変に倒れる三年前の安政四年ごろに書かれたとされるのが「茶湯一会集」です。
「一期一会」という言葉はこの書に初めて出て来ます。ここに「人に見せるための茶湯にならないようにせよ」とあります。
なるほどと感心します。
井伊直弼は玄々斎より五歳下になります。玄々斎の高弟で伊勢の竹川竹斎の書かれた「川船の記」という本が射和文庫にあるらしくこの本は玄々斎の点前を記したものだそうです。
この本は実は桜田門外ノ変の詳細が隠して書かれている本だと言う事です。
なぜ隠してあるかと言うと桜田門外ノ変の事は当時の徳川幕府のトップシークレットで世間には公表されませんでした。
理由は、井伊直弼に家督を継ぐものがまだ決まっていなく、江戸時代の決まりでは家督が継ぐ者が居ない場合はお家断絶となってしまいます。
襲われて殺された被害者側がお家断絶とは、あまりに徳川幕府としても酷い事だと言う事で井伊直弼が死んだ事は世継ぎが決まるまでは隠されていたそうです。
しかし事実を知ってる者が内緒で記録として記したものが川船の記に隠されて書かれているとの事です。
機会があれば目にしてみたいものです。