茶懐石 ご飯を炊く 1
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いよいよ、庭師のブログではなくなりましたが、お客様と庭の打ち合わせをしますが茶事の経験が少なく、茶事があまりにも高尚な事と思われている方や同業の庭師の方も多くいられます。
茶事をもっとたくさんの人が出来るようになって頂きたく、茶事の懐石の一番、重要なご飯についてお伝えします。
炊き方はいろいろありますが、家でも簡単に出来る茶事のご飯の炊き方をお伝えします。
蓋付きの鍋さえ有れば美味しいご飯は炊けます。
今回は家庭にはどこにでもある片手の鍋で炊いてみます。
茶懐石の醍醐味は三回出されるご飯の変化です。
一回目はアルデルテで芯の残った柔らかく、米からご飯に変わる瞬間のご飯を裏千家では一文字の形に盛って出します。
まず米を研いだら、米と水の割合を1対1.6ぐらいで鍋に入れます。
普通に炊くより水が多いようにも思いますが鍋蓋から蒸気が吹き出すのでこのぐらいで良いと思います。
30分ぐらい水につけます。
その後、蓋をして強火で炊き始めます。強火で5分ぐらいすると鍋がカタカタと言うので一度、蓋を開けて一度掻き回し、蓋を少しきって中火にします。5分ぐらい、あまりに吹き出すようなら弱火でも良いです。あまりに吹き出すとガス台が汚れるので掃除が大変なので弱火でも良いです。
合計約10分したら火を止めて、最初の一文字を取ります。
やや粥に近い状態をヘラで取ります。木のヘラでやると一文字が綺麗に立ちますが、今回は家庭でやれる方法ですので、あえて家庭用のシャモジで一文字を取ってみました。
次は明日に続きます。