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出光美術館 茶の湯 床飾 13

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今回、茶入の奈良文琳が出ていました。

松花堂弁当で有名な松花堂昭乗が所持していた物です。

小ぶりですが釉薬や筋の景色はなんとも言えないものです。

福建系と記載がありました。建窯などの黒っぽい土なのでしょうか。手に取りたいものです。

大正名器鑑には「形締り姿整ひて釉色変化名状す可らず。一顆の美玉真の連城に値すべく、唐物文琳中佳麗を以て勝る物と謂うべきなり」と賞されているそうです。

普段の茶道のお点前の稽古で使う唐物茶入は蓋が瓶子蓋になっており、置くときにひっくり返しますが、この奈良文琳の蓋は先が尖っておりますのでそのまま置くようですね。奈良文琳を使う事はありませんが。

話しがそれますが、松花堂弁当は松花堂所持の四つ切の塗箱にヒントを得て吉兆の湯木貞一が弁当にしたのが始まりとの事です。

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