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暁の茶事 7 懐石

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懐石が運ばれて来ます。暖かい物をたくさん出して頂きました。

燭台が運び込まれ、食事の時に手元を照らしてくれます。この時に疑問に思った事ですが、燭台の蝋燭が短く使いかけの蝋燭でした。

夜咄になれていると新しい蝋燭を使うのでおや?と思いました。

実はこれが暁の茶事の醍醐味だと後に知ることになるのですが。

暖かい三平汁などを出して頂き体はポカポカと温まりました。

燭台は燃えるので灯芯を切っていきます。詰をしておりましたので暗くなったら灯芯を少しづつ切っていました。

蝋燭が小さくなり、いよいよ灯芯が切れないぐらいまで短くなりました。

その時、に気づいたのですが夜が明けていたのです。

燭台の蝋燭が燃え尽きると同時に夜があけるとはなんとも風情があります。

その後に菓子が出た時に、突き上げ窓を開けると、夜明けの暁の光が茶室に入り込み、本当に贅沢な時間でした。

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