新着情報

カテゴリー:

暁の茶事6 炭

  • ブログ

初入後の挨拶を済ませ、お軸などのご説明を聞かせて頂くと暁の茶事の見せ場の一つ埋火を掘り起こし炉中を整える所作があります。

まず釜を持ち上げ、水屋にひきます。この時は初座でも釜は濡れ釜ではなく、あくまで昨夜からの引き続き炉にかけられている釜なのです。

その釜の湯を水屋にて半分捨て、清らかな井華水を入れます。陰陽の関係でそのような水を使うと言われております。詳しくは機会のある時にお書きします。

水屋で釜を扱っている間に亭主は埋火を掘り起こします。これがなんとも言えない風情です。炭を灰に埋めると埋火が消えてしまうのではないかとお思いになると思いますが、消えないようなやり方があるのです。除夜釜から大福茶をやられている方ならご存知だと思います。

巴半田を持ち出し、炉中を火箸で整えたり本当に風情があります。

七事式の廻り炭の修練が何の為にあるのか、その理由が分かります。

水屋から釜が運ばれ、懐石へと移ります。

ページトップへ戻る