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夜咄茶事 和蝋燭と洋ロウソク

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夜咄の茶事には和蝋燭を使いますが、煤がたくさん出ます。今まで気がつかなかった事ですが、マスクをする様になって夜咄茶事の後に帰る頃には白いマスクは真っ黒になっています。

夜咄茶事では煤で汚れたり、暗い中で懐石を食べたり、茶を飲んだりしますので、着物が汚れます。夜咄茶事は必ず洗える着物で行くことにしてます。

和蝋燭は製造工程や材料の理由から価格が高いので、安価な洋ロウソクで事足りるのかと思うこともあり使用した事があります。

洋ロウソクは煤は出ないのでマスクが黒くなる事はありませんでした。しかも和蝋燭より明るい。しかし、蝋が垂れてしまい畳や露地で手燭を持って歩くので飛石に蝋が垂れてしまい汚してしまいます。

また、和蝋燭は懐石の時に燭台に乗せておいて灯りがユラユラとしてきて暗くなり、そうなると芯を切ります。これが、楽しいのです。

茶事の最大の楽しみは火の光の揺らぎを味わう事だと思います。

それは正午の茶事でも同様で、畳にうつる陽の光が時と共に変わりゆく、太陽は灯りなので畳にうつる光は揺らいでいます。

夕ざり、朝茶事でも中立の時の陽の変化を味わいます。

やはり茶事では和蝋燭ではないと味わえない事があるようです。

 

 

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