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茶事の三露について

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茶事では3回、水を撒きます。これを三露と言いますが、なぜにこれをするのか不思議に思っておりました。

朝茶事に出かけた際に中立の時の事ですが、夏の猛暑の前に朝6時に初入りして中立が7時30分頃だったでしょうか、その時に水か打ってある露地の空気の香りとでも申しましょうか、何とも言えない清々しさを感じる事がありました。

その後、ある論文で茶庭の香りを一年間計測すると言う論文を読みまして、ざまざまな香りが一年を通して香ってくるのですが、雨が多い時に露地の香りは一際、強く香ってくるとの事です。

さらにその後に読んだ本ですが、松栄堂の畑様のご本を読ませていただき、その中に湿度が高い方がお香が香って来ると書いてあり、

露地に水を打つと言うのは、清々しさを目で楽しめると共に樹木の香りを感じ入る作業だと理解しました。

人は自分で生きているようですが、実際には自然よりたくさんの恩恵を受けて暮らしています。

それを感じる方法として露地に水を打ち、植物の息吹を感じるのでないかと思う事があります。

職業柄余計にそのように思うのは承知しております。

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