中秋の名月 夕ざりの茶事
- お知らせ
友人から夕ざりの茶事を9月25日にやるというのでお伺いしました。
寄付で軸を見た時に「あー!そういえば今日は中秋の名月だ」と気づきました。実は中秋の名月を忘れてました。
友人がやたらと夕ざりに来るように進めるのでなんでだろうと思ってましたが、中秋の観月の茶事だったのですね。
ご存知の方も多いでしょうが夕ざりの茶事は茶事七式に入っておらず正式な茶事というより、この時期ならではの風流な茶事です。
なぜこの時期かと言うとご飯を食べる初座は明るく、茶を飲む後座が暗いというのがこの茶事の楽しみです。冬になると初座も後座も暗いので夜咄になりますし、夏ですと日が暮れるのが遅く初座が7時から始めると終わるのが11時頃になってしまいます。それゆえに5時過ぎからゾロゾロと集まり茶事をするとちょうど良い時間です。
この夕ざりの楽しみは初座でご飯を食べながら花が見れる事です。初座に花を飾るのが一般的です。普通の茶事ですと軸がかけられています。明るいうちに花を見ようという事だと思います。
明るいうちから懐石を食べて中立をする頃に腰掛待合で日が沈むのを待つのも楽しいでしょうし、中立の時に暗闇に石灯籠と手燭の明かりで雁行するもの風情があります。後座でカンショウを鳴らし、最後は打たずに迎えつけする方法を今回はとりました。そうする事で手燭の交換をします。手燭の交換はなぜするのかと言うと、亭主は客に新しい蝋燭の手燭を手渡す為です。それで明るさや明かりが長持ちします。夕ざりの茶事は好きな茶事です。仕事が終わってから茶事に参加出来るのが良いところです。正午の茶事はなんやかんや1日かかりになってしまうので夕ざり、夜咄は好きです。
また夏になると朝茶事をしてから仕事に向かうなどもします。
今年は雲に隠れたお月様でした。「月も雲間が無きは嫌にて候」というところでしょう。



