新着情報

カテゴリー:

宮川香雲 

  • ブログ

今年一年間に渡り、淡交の裏表紙を飾っておりますのが宮川香雲先生の作品です。

その先生の添釜をさせていただきました。先生は裏千家の茶道をしっかりとおさめておりまして茶人のつぼを心得ておりました。

まず茶が点てやすい、形が通好み、例えば御所丸の形や伊羅保の形の茶碗に絵を描いています。最近、高麗写の作家さんも多くいます。しかし、高麗を持っている方にしてみると、やはり写でしかない。そうなると形は高麗だけど他の要素があると新しい。ただ、それだけだと安っぽくなる。その頃合いの良さが茶人のツボなんです。

釉薬も登窯で焼かれているので程よい溶けや流れ具合、電気やガスでは出せないあの釉薬の具合がツボです。

土も家に伝わる古い土で作っています。これどういう事か分かりますか。京焼を古くから最近のまで持っているとある時期から土が悪くなる。香雲さんの作品にはそれが無い。家に保存してあるという。素晴らしい。

語り尽くせません。もうそろそろ作家の名前や箱書だけで選ぶ時代はやめませんか。

良い物を見れる目で選びませんか。

ページトップへ戻る