茶会にて 珍懐の表具
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茶会にてとても珍しい表具師のお名前を久々にお聞きしました。珍懐(ちんかい)とても久しぶりの名前になんもとほっこりとしました。珍懐の表具は聞いた事がある方は少ないのではないでしょうか。
本名中川安太郎
静好堂中川、現在の静好堂はこちらで修行した中島家がついでおられます。
もともと丹波の古道具屋さん
太っていたらしく、円能斎から海で泳ぐ姿が犬のチンに似ていたという事から珍懐と呼ばれるようになったそうです。その他、明治39年の不審庵の火災の時は裏千家に延焼しないように又隠の屋根に登って水を掛けていた。、という話しもあります。
茶会では、広瀬拙齋の画賛の表具でした。その時代のさまざまな裏千家の人々の繋がりを感じます。
珍懐とは、なんとも言えぬ暖かみのある呼称でしょう。