岩城宣太郎作品集 二番町裏千家東京出張所
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裏千家東京出張所の広間の前の写真ですが、サビ砂利が敷き詰めてあります。これは特殊な事で茶庭に明るめの砂利を敷き詰める事が、それまであったのかと調べており貴重な資料となります。淡々斎が設計の監修をしてます。
岩城宣太郎さんの作品では鈴木宗保業躰邸もあります。こちらは砂利が敷いてあるのですが、暗い大磯砂利です。まだ岩城宣太郎さんが植治時代の深沢の長尾欣也邸の枯山水は白い砂利敷で奥に茶室があったようです。こちらも淡々斎が設計に携わったと岩城宣太郎さんの著書に書かれております。この東京出張所のサビ砂利敷きの茶室はここを訪れた先生方に多大なる影響を及ぼしており、
茶庭と行ったら鞍馬石の飛石にサビ砂利敷きというのが裏千家の先生の定番型のようになっています。また、茶庭を作る方が参考にするのは、
淡交社の「茶庭・小庭づくり」が茶庭の定番となっており、ここに出てくる茶庭はほとんどが砂利敷きの庭です。京都の今日庵も不審庵、官休庵も砂利は敷いておりません。
今後、調査を進めていきたいと思っています。