利休の筆跡
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写真は利休の真筆と言われているものです。写真は少し光が反射して見え難いかもしれません。
利休の消息は本人が書いた物、代筆の祐筆と呼ばれる人が書いた物などがあります。いずれも利休の消息です。
本人の真筆は特徴があり、専門家に真筆をたくさん見せていただき解説を交えて見せていただきました。代表的な祐筆は「鳴海」と言われる人でほとんどが鳴海なる人物のようです。
道具屋さんやオークションで高いから本物、安いから偽物と言う訳にはいかないです。
それを目の当たりに見ました。高い値段で写しを買ってしまった方を見た時は可哀想で言葉も掛けられませんでした。
写しでも歴史的資料として重要な物もあります。例えば、利休の字を直接見て写した古い時代の物は利休の字を見ている事となり、資料として時代背景も含めて重要な物となります。
また、道具に利休の花押のケラ判が漆で書いてある道具がありますが、利休時代には道具に名前を書く習慣など無かったので、ケラ判は後の時代の物となります。おそらく利休ブームが起こった17世紀の中旬以降と言う事です。