神奈川県大山茶会
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大山にて茶会があり、お点前・水屋という事でお手伝いに伺いました。伊勢原駅北口より、大山行きのバスに乗りました。
いざ!
乗ったバスがケーブルカー乗り場直行のバスで一気に大山ケーブルカー乗り場まで行きました。
そこから降る事10分ぐらいで大山茶会の会場になります松鈴庵(しょうれいあん)に着きます。朝の美味しい空気を吸いながら少し歩きました。
この松鈴庵は旧 緒方竹虎の別邸でした。緒方竹虎とは吉田茂内閣の自由党副総裁でのちに自由党の総裁になり、民主党の鳩山一郎と自由党と民主党を合同して自由民主党になった時の総裁です。55年体制を作った人です。
この別邸なので細部にまでこだわった建築物となっています。一度はご覧になって頂きたいものです。この中の茶室で煎茶席、薄茶の立礼席、そして私がお手伝いする濃茶席です。この茶室は変わっていて3畳半台目という部屋です。簡単に言うと四畳半の点前座が台目畳になっています。その短くなった点前座の裏が茶室の水屋になっているという不思議な作りの部屋です。到着するとバタバタと皆さん準備をしてました。私はまず花を入れて欲しいと言われ、小さめの宗全籠に5種の花を入れました。亭主が花をバケツに持ち込んでいましたのでそこから選びました。
花唐辛子
萩
七変化(ランタナ)
ほととぎす
シモツケ(今の季節なので残花という事なのでしょう。)
を入れました。亭主が松ぼっくりを二つコロコロと転がして置いておりました。
10時より茶会が始まりました。
お点前は小板の中置の濃茶です。普通、中置は台目では行わないと思いますが、この建物の都合と亭主の趣向で行いました。面白い経験でした。何が面白いかと言うと、小板中置の点前ですと普通勝手付側に水指、釜蓋、仕覆、建水と縦に並び、拝見の時にはさらに茶碗が来るという、勝手付きが道具でにぎやかなお点前ですが、
松鈴庵の茶室は台目席なので中柱の釘に仕覆を掛けられ、中置小板でも勝手付が楽に道具が置けました。中置は台子のあるお点前から来ているという理屈はかねてよりお聞きしてますが、台目の中置も面白いものです。
今回の濃茶席の目玉はお運びが小学三年生の男達がやってくれました。亭主の茶道教室のお弟子さん達です。
お茶が好きだと言う少年達の純粋さに癒されました。濃茶は次客以下は少年達に各服でお運びして貰いました。とても良い経験になりました。朝に少し雨が降りました。大山の阿夫利神社とはあめふり神社と言い、雨を降らす神様だとお客様が言いました。それなので露地に水を阿夫利神社の神様が朝、撒いてくださったと仰り、なるほど!!と思いました。