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朝茶事 後入

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銅鑼が鳴らされ後入、名水点のしつらえ、知らなかったのですが紙垂は種類があり、普段見ているのは雷の吉田神社系で今回は門の形になってる伊勢神宮松系の紙垂が縄につけてありました。

世の中は知らない事ばかり。亭主の説明を聞いてなるほどと思いました。名水点なので濃茶の総礼の時に名水のお礼を言い、名水を尋ねました。そして普段なら名水を所望するのですが、寄付で出された汲出がその名水でした。

そのまま松風を聴きながら濃茶を点てるのを眺めていました。

面白い話しを聞きました。

それは、名水を汲んで釜に入れたら名水は山の冷たい水だったので釜に入れたとたんに釜が結露して自然に濡れ釜になったそうです。つまり、茶事の最初の濡れ釜とは冷たい井戸水を入れたら自然と濡れ釜になったのではないか、との話しでした。茶事の濡れ釜はあえて釜肌を濡らしますが、これだと初入の時のわずか数人の人しか見れませんが、自然の結露ならしばらく濡れています。

こうすると初入で濡れ釜を楽しめます。人と人と触れ合う事で学ぶ事が多くなります。茶事にお呼ばれする人になる事が茶の道の修行です。「この人を茶事に呼びたい」と思われる茶をする事が茶道でしょう。

話しは逸れましたが続薄で薄茶をいただきました。

ここには書けませんが道具がとんでもなく凄いものばかりで私が手にとっても良いものかどうか悩むぐらいの物でした。

道具は亭主のおもてないの心の表れ、大寄せの茶会と違い茶事は客も吟味して呼ばれるので道具も吟味されます。

そのような茶事に呼ばれる為には、普段から正客をやっておく事。

大寄せの茶会で正客を断るのがカッコ良いとでも思っている方が多くいますが、良い茶に出会うチャンスを投げ捨ているようなものです。

また、お金さえ出せば誰でも行けるような茶事の勉強会に参加して、茶事をしてるつもりになってる人になってしまいます。自分で亭主をやる人にしか見えない世界があります。それゆえに他の人の茶事に感動出来るのでしょう。

今回はとても感動し数日間、心のステージが少し上がったような気がしました。

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