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朝茶事 

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朝茶事に到着しました。この時期のまだ暑くなる前の空気は清々しい。そこには水が打ってありました。三露の一つです。三露とは、

1席入の時、

2中立の時、

3帰る時、

この3回は露路に水を撒きます。その理由としては、

1つは清める為、お相撲さんが土俵に塩を撒く事と同じで京都などの古い神社では神様が通る場所には砂を撒いて清めた事や将軍や天皇が通る道にはその前に砂を撒き道を清める。そのような清めると言う意味で水を撒く。

2つは埃が立たないようにする。これは茶の湯は目上の人をお呼びした接待のホームパーティーでしたので万が一着物が汚れたりした場合は、戦国時代なら首をはねられる危険性もあったと思われます。いずれにせよ埃はたたない方が良いです。

3香がたつ、とある学会の論文で茶庭の香を観測する論文がありまして、「湿度が高くなると樹木の香がたって、さらに花の香りがしてくる」。という事です。香道でも湿度の高い日は香木の香りが良くきこえて来ると言います。露路に水を撒き香りがたちこめて、それにより心が安らぎます。そのような効果もあります。

茶事に向かい玄関前に水が打ってあると本当に亭主の心使いに感謝の心でいっぱいになります。

さて茶事はこれからです。

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