黄瀬戸
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ある茶会で、「黄瀬戸は瀬戸というけと、土が違うわね」とおっしゃっている方がいて、
「黄瀬戸は美濃焼です。」とお伝えしました。
山が一つ越えて違います。瀬戸は愛知県、美濃は岐阜県です。
桃山期、美濃焼は大変にブームになったそうです。
その後、江戸時代には美濃焼のブームは去ります。それにより、黄瀬戸が美濃焼という事が分からなくなり、瀬戸のものだろうと言う推測のもとに黄色の瀬戸焼で黄瀬戸と言われるようになったようです。
昭和の初期に魯山人と共同に星岡窯をやっていた荒川豊蔵が展示会にて名古屋を訪れた際に道具屋さんから見せられた。志野焼を見て瀬戸とは違う、自分の出身地の東濃の物ではないか、という事で美濃で発掘をして志野焼を発見し、美濃焼の分類がされるようになったとの事です。
たしか昭和5年だったと記憶しております。
なので、黄瀬戸は瀬戸焼でなく美濃焼です。