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昨日の話しの続き、清規の成立

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茶の湯とは少しそれる話しですが、中国の仏教では清規という規則を作る必要があったのか、少し調べた事があります。

もともとインドの仏教では、生活習慣まで規則などは細かく決まって無かったそうです。

しかし、中国へ仏教が伝わって来た時に僧も食事を取る為に食事を作ったりお寺の掃除をするようになったようです。

インドではもともとバラモン教によりカースト制度があった地域です。バラモンとは僧侶階級、最高位のバラモンは下層の人々から贈り物で暮らして行けます。しかし、中国ではそのような制度も無く、自分達で身の回りの事をやらなければならなく、その日常の動作も修行と考えたそうです。いにしえから伝わる儒教の礼法の「礼記」などの影響を受けて清規と言うものが完成されて行ったようです。

道元が中国へ渡ったさいに中国で禅僧から、食事を作る事などの身の回りの事を学んだ事がよく知られています。「他は是、吾に在らず」と言う有名な言葉があります。

余談ですが、実は「夏は涼しく、冬暖かに」は今から2500年前以上前の中国で書かれた「礼記」の言葉なのです。

実はその言葉の続きは「親を大事にしなさい。」となっています。

 

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