茶の湯とはただ湯を沸かして〜
- お知らせ
懐紙をいただきました。その懐紙には「茶の湯とは、ただ湯をわかして、茶を点てて、のむばかりなる、事を知るべし」と書いてありました。有名な言葉です。よく、この言葉を耳にします。
さてこの言葉の出典をご存知でしょうか。この言葉の意味を間違えて全くの逆の意味でおっしゃる方がほとんどです。お茶が少し出来かけた頃に使う言葉の代表みたいなものです。この言葉をおっしゃる方にこの言葉の出典はなんでしょうか。とお尋ねすると知っている人はいません。この言葉は南方録に書かれているのですが、重要なのはこれに続く言葉になります。この下に続く言葉が南方録の全てを肯定している言葉になります。南方録を再度お読みいただきたいと思います。
近年の研究では南方録は千利休の言葉を書いた書物という江戸時代の価値観はもう過去のものとなっております。これを発見したと人物の立花実山が書いたと推測され、立花実山の背景を調べる事が南方録研究となっております。立花実山が家老を務めた福岡藩の内情や帰依してきた卍山道白からの教え、つまり道元の正法眼蔵なども知ると南方録が立体的に見えてまいります。
話しを戻しますと「茶の湯とは〜」の下の部分をお読みになって欲しいものです。
意味が全く違います。